「いよいよだな、近藤さん。」
土方が隣にいる近藤にいった。
「あぁ、そうだな。準備は完璧なのか?」
「もちろんだ。」
「そうか。
あぁ、あと泰輝は1番隊に入れたからな。
と総悟がいれば大丈夫だろう。」
「変な行動をすれば一発でバレるしな。」
「まあ、それはないと思うがな。
じゃ、みんなが集まっている食堂に行くか。」
「そうだな。」
「みんなそろってるな。」
近藤が食堂に入ってきた。
後ろから土方も入ってくる。
「今日は昨日いった通りいく。
表を警備する隊が本瀧寺は3、5番隊、星霜寺は2、6番隊だ。
1、4番隊はそれぞれ裏口を守るから別行動だ。
わかってるな?」
『大丈夫?手、震えてっぞ。』
が泰輝のとなりに座った。
「大丈夫だよ。
でも、いよいよって思うとちょっと緊張しちゃって・・・」
泰輝が苦笑いしていった。
『そっか。ま、そんなに固くなんな。
いつも通りいけばいいんだよ。
・・・でも、刀は準備しとけ。』
「わかった。よろしくな。」
『おうv』
は笑顔で泰輝の肩をたたいた。
「じゃ、いくぞ。」
という土方のかけ声で隊士たちはそれぞれの隊に別れた。
そして1番隊以外の隊は全員、
パトカーに乗って寺に向かうため屯所を出て行った。
「そろそろ俺らも行くかィ?」
『そだね。』
そういって総悟とはそれぞれ違うパトカーに乗りこむ。
の車に泰輝ともう2人、他の隊士が運転席と助手席に座った。
そして車が動きだす。
今回が初めての屯所外での仕事。
にしても、緊張で手が震えるなんて俺らしくもねぇ。
ん?
ここで停まるのか?
まだ屯所からそう離れてないけど・・・
それに、まだここ本瀧寺じゃないよな・・・
なのになんで停まったんだ?
「さん、ここまだ本瀧寺じゃないですよね?
前の車が停まったので停まったんですけど・・・」
『うん。それでいいんだよ。』
運転席に座っている隊士の質問にが答えた。
そして彼女が車から降りたので、急いで俺も降りる。
ここでどうするつもりなんだ?
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「いよいよですね、岡中さん。」
「あぁ。」
怪しい男たちが話をしていた。
「今ならここに真選組はいないでしょう。」
「行くぞ。」
パパパパンッ
静かな夜に爆発音がひびいた。
「なにっ!?」
「罠か!?」
「とりあえず逃げろ!」
「ちょっ、煙が・・・」
「御用改めである。
おとなしくしろ、岡中。」
土方が男たちにいった。
「なにっ!?真選組はここにはいないはずだろ!?」
『残念でしたv
つか、屯所に真選組がいてなにが悪ぃんだよ。』
「1時間も待たされたんだからねィ。
まったく迷惑な話でィ。」
続いて、総悟がいう。
「突撃ー!」
岡中が叫んだ。
それをうけて真選組も応戦する。
本当にの推理は当たってたんだ。
やっぱりさすがだな。
てっきりあのまま本瀧寺にいくのかと思ったらいきなり近くで車停めて・・・
なにするのかと思ったら花火の爆発音がするまで屯所のすぐ近くで待機、だもんな。
が自信たっぷりで岡中は本瀧寺じゃなく屯所にくる、
っていってたけど本当だったんだ・・・
『泰輝、いくよ。』
が俺にいって、俺も岡中の組織の男たちに刀を向けた。
「あっけなかったねィ。」
『そだね。』
総悟とが目の前にいる岡中たちを見ていった。
土方が彼らをどんどん取調室につれていく。
「でも、どうしてわかったんだ?
岡中が本瀧寺じゃなくって屯所にくるって。」
泰輝がにいった。
その言葉に総悟も彼女を見る。
『後でいうよ。落ち着いてからね。』
が連れて行かれる男たちを見ながらいった。
そして、ある建物から双眼鏡でこちらを見ている1人の人間に気づいたのはだけ・・・