『土方さん、ちょっといいっスか。』
いよいよ明日が岡中が動くという日、隊士たちは忙しく準備をしていた。
他の隊士同様、土方も刀を準備していた。
「なんだ、。なんか用か?」
いきなり副長室に入ってきた彼女に土方がきく。
『明日のことで・・・ちょっと話があるんスよ。』
のいつもと違う表情に土方はとまどいつつも部屋に入るようにうながした。
「作戦変更するのか?」
『ま、簡単に言えばそうっスね。』
「どういう作戦だ?」
その土方の問いに、の口は開かれ、
でてきた言葉を土方は静かに聞いていた。
「山崎。」
副長室からと一緒にでてきた土方が、
ちょうどそこに通りかかった山崎にいった。
「副長、なにか用ですか?
明日のことでなにか必要なものでもできたんですか?」
「あぁ・・・花火を用意してくれ。」
「花火、ですか?」
土方の意外な言葉に山崎は首をかしげて聞きかえす。
「あぁ。」
「祭で将軍さまがやるんですか?」
「ま、頼んだぞ。」
土方は山崎の質問には答えず、歩いてどこかへいってしまった。
『じゃ、よろしくねv』
そういっては、山崎の肩をたたき、土方同様どこかへいってしまった。
「花火、ですか・・・」
山崎はひとり不思議そうにつぶやいて花火を買いにでかけていった。