ゴールデンウィーク1日目の夜。
今日は朝からバイトでくたくたー。
晩ご飯も食べたし。
もうなんもしたくなーい。
あー、誰か食器洗ってー・・・
019 GW初日。
洗面台の食器と睨み合ってたら、ケータイが鳴った。
この音は電話だよね。
誰からだろ・・・?
ディスプレイには《千石 清純》の文字。
『もしもーし。』
《あ、もしもし?ちゃん?》
『うん、そうだよ〜。』
《あれ?なんか疲れた声してるね〜。》
『まじ?まー、朝からバイトでちょっと疲れ気味かもー。』
《そっかそっか。それはお疲れ〜。》
『ありがとー。
でも、キヨも部活だったんでしょ?お疲れー。』
《あはは、ありがとう。》
『どういたしまして。
あ、そーいえば何か用事だった?』
《あ、そうそう。ちゃん、8日ひま?》
8日って・・・あ、GW最後の日か。
うん、たしかバイトも入れてなかったな。
『うん。ひまひま〜。』
《ほんと!?良かった〜v
部活がその日だけ休みなんだけどさ、良かったら遊ばない?》
『いいよ〜。GWあんま遊ぶ予定なかったし。』
《じゃあ、行きたいとことかある?》
『トーキョー行きたい!』
私が食い気味に言ったら、電話の向こうでキヨが笑った。
日本に帰ってきてから、ずっと行きたいと思ってた。
でも、1人でいく勇気はなかったし。
タイミングがなかったんだよね〜。
《いいよ。行こっか、トーキョー。》
やったぜv
『わーいv』
《あはは、楽しみにしてるよ。》
『ところで、なんで今日は電話?
いつもはメールなのに・・・?』
《今日はちゃんの声が聞きたかったんだよね〜v
疲れてたから癒しがほしくてさ。』
『まー、マイナスイオンヴォイスだからね、私の声。』
あはは〜と2人で笑って、キヨはこれから自主練だっていうから電話を切った。
ほんと、よくやるねー。
さっきまで部活だったんでしょ?
好きなんだね〜・・・
あれ?でもキヨって何の部活してんだろ?
そーいえば知らないな・・・
ま、いっか。
今度会ったときに聞ーこうっとv
よし、東京に遊びに行ける!
ちょっと元気も出てきたから・・・
うん、洗い物しよ。
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ちょっと短いですが。