〜♪〜〜♪〜
・・・んー?
〜♪〜〜♪〜〜♪
・・・なに?なんの音?
〜♪〜♪〜〜♪〜
しばらくして、私の寝起きで働いていない頭も、この音源が頭の上にある携帯電話だということを理解した。
〜♪〜〜♪〜
まだ鳴ってるわ・・・
朝からうるせーよぅ。
てか、待てよ、この着信音は・・・!
私は、だんだん覚醒してきた頭でやっと夢の世界から現実世界へと戻ってきた。
ため息をひとつついて携帯を手に取り、通話ボタンを押した。
『・・・もしも《もしもーし!!?だよな!!》・・・。』
002 モーニングコール。
やっぱりそーだ。
やっぱりこいつだ。
『うん、だけ《きのう日本に帰ってきたんだろ?
電話くれるかなーってずーっと待ってたんだけど!》
・・・そっか、ごめん。
疲れて寝て《いや、そうだと思ったんだけどさー。
でも、ほら、わかんないじゃん!?
いまの日本って意外と危ないし。
って可愛いからさー。
誘拐されてないかなーとか心配になってさー。
だから昨日の夜からちょくちょく電話かけてたんだけど、ぜんっぜん出ないし。
もうちょっとで俺、神奈川までいくとこだったぞ。》
・・・ごめんって。
全然だいじょう《ならいいんだけどさ。
てか、新しい家どーよ?快適?あ、片付け済んだ?てかてか・・・》』
・・・うん。
私、寝起きなんですけど。
・・・うん。
《ご飯とかちゃんと食べたー?ちゃんと食べなきゃだめだよー?
はスタイル良すぎるくらいだからもうちょっと太っても『うるせーよ。てーず(とりあえず)落ち着け、
―――――兄ちゃん。』
そう。
これ―――――心配性シスコン兄貴からの電話だったのです。
《こらこらぁ。兄ちゃんじゃなくって下の名前で呼んでっていつも言ってるじゃんv》
うわー、彼氏みたい。
うざー。
『はいはい、翼。
私のほうはもう大丈夫だから。
じゃ、これから片付けとかしなきゃいけないこといっぱいだから切るねー。』
《あ、ちょ、待って!ほんとに大丈夫!?なんか困ったことあったらすぐに俺に言わなきゃだめだか≪ブチッ≫》
ふっ、思わず途中で切ってしまったぜ。
全く。
心配性な兄貴なんだから。
優しすぎるんだよ、翼は。
でも、いてくれるだけでやっぱり心強い。
翼の存在は私にとってでかいわ
―――ん?
着信件数26件!?
しかも全部翼からだし・・・
そーいや、きのうの夜からちょくちょく電話かけてたっていってたな・・・
いや、でも26件て・・・
前言撤回。
翼の存在は私にとってでかすぎて邪魔です。
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お兄ちゃんはオリキャラです。すみません。
次回でやっとテニプリキャラでてきます!